懸恋-keren-
超短編
2026年9月11日金曜日
崩れる紙69
「さて。『私の本』について本格的に考えなければ」と話を切り出した。知を継承すること、物を遺すことに一度は疑いを持ったが私自身、先人が遺した物に助けられた身。「まず、本は私が書きます。もちろん筆記も自分で。これは故郷の紙に。何冊書けるかわからないけれど」トイが驚く「一人で書くの?」
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