2026年7月8日水曜日

#夏の星々140字小説コンテスト「器」未投稿作

突然、植物の世話に現を抜かすようになった。だが、もうそんな細やかな作業はできないのだ。花は萎れ、水は腐り、家の外にまで腐敗臭が漂う。家中のあらゆる容れ物に花や草が入れられ、ついには食器にも及び、日々の食卓にも支障が出る。「それだけはやめてね」昔、あなたが選んでくれた茶碗だから。