2026年7月21日火曜日

#夏の星々140字小説コンテスト「器」投稿作

午前六時半。最初は普通の電子音だった。高校二年の春、ある朝「ピピピ」の音が変わった。生きた鳥の囀りで起きる爽やか過ぎる日々。最近、また音が変わった。楽器だ。たぶん、フルート。生演奏で起きるのは素敵だけれど、毎朝起こしてくれるフルート奏者に会いたくて目覚し時計にキスしていいですか。