2026年7月19日日曜日

#夏の星々140字小説コンテスト「器」未投稿作

何十年も捨てられないものがある。一人で空地の土を掘り返して遊んでいた時に見つけた。考古学者にでもなったような気で、貴重な土器を発掘したと舞い上がったが、大人に見せても友達に見せても取り上げられる気がして、隠し続けた。きっとこれは植木鉢の破片だ。でも幼い私はこれは宝物だと言い張る。