床が軋む音がして目が覚めた。
ぼくは横になったまま耳をそばだてた。
ぱちん
…ぅがゝ~うぃん!ぁりま…あすのッ じゃ…♪ら びゅぃん
「ぁーあっ……本日は晴天なり。わたくし、普段は人の代弁ばかりしております。それがわたくしの役目であることは、十分承知しております。たまには自分の声で喋りたいと思うのは、罪でありましょうか?これだけ毎日いろいろな声で喋っていると、己の声を持ちたくなってまいります。しかし本来、それは許されないのでございま…・・・」
ぎゅいん ぱちん
翌朝、ぼくはゴミ置場で捨てられたラジオを見つけた。
2003年6月8日日曜日
2003年6月6日金曜日
2003年6月5日木曜日
2003年6月4日水曜日
THE MOONRIDERS
「少年、外へ出るぞ」
突然、小父さんは飛び出して行った。
外には白いバイクにまたがった人がたくさんいた。
ぼくは驚いて小父さんの影に隠れる。
「恐がることはない、彼らはムーンライダーだ。みんなで街を走るぞ」
小父さんは、一番大きなバイクに乗った。ぼくはその背中にしがみつく。
「出発!」
何十もの白いバイクが真夜中の街を音もなく駆け抜ける。
でもすごい風だ。白い一隊が通ると街路樹もガス燈も大きくしなる。
「アタシも乗せてー」
と叫ぶのはマネキン。ワンピースがお腹まで捲れあがっている彼女に、ぼくは手を振った。
突然、小父さんは飛び出して行った。
外には白いバイクにまたがった人がたくさんいた。
ぼくは驚いて小父さんの影に隠れる。
「恐がることはない、彼らはムーンライダーだ。みんなで街を走るぞ」
小父さんは、一番大きなバイクに乗った。ぼくはその背中にしがみつく。
「出発!」
何十もの白いバイクが真夜中の街を音もなく駆け抜ける。
でもすごい風だ。白い一隊が通ると街路樹もガス燈も大きくしなる。
「アタシも乗せてー」
と叫ぶのはマネキン。ワンピースがお腹まで捲れあがっている彼女に、ぼくは手を振った。
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