辻の真ん中を通りかかったら前後左右から男がでてきた。
「おい」
「アレを出せ」
「さもないと」
「撃つぞ」
「出してやってもいいが、アレはふたつしか持ってないよ」
「しまった!」
「どうやって分けようか」
「アレは分けられん」
「だいたい、あんたら何者だ」
四人が揉めている声を背に家路を急いだ。
2002年6月7日金曜日
THE GIANT-BIRD
怪我をしているスズメを拾った。
よく朝、スズメはハトくらいになっていた。
スズメに見えたそいつは、よく見ればスズメとは似ても似つかない、変な鳥だった。
彼は、石を食べるので、庭の石っころがなくなって助かった。
さらに数日後、ダチョウもびっくりなくらいでかくなっていた。
「ギョエー」
と一声鳴いたあと、線路沿いに食事しながら、どこかへいってしまった。
よく朝、スズメはハトくらいになっていた。
スズメに見えたそいつは、よく見ればスズメとは似ても似つかない、変な鳥だった。
彼は、石を食べるので、庭の石っころがなくなって助かった。
さらに数日後、ダチョウもびっくりなくらいでかくなっていた。
「ギョエー」
と一声鳴いたあと、線路沿いに食事しながら、どこかへいってしまった。
2002年6月6日木曜日
2002年6月5日水曜日
A MOONSHINE
「そんな無茶な話あるかい?一体誰が言いだしたんだろう。お月様を溶かしたサイダーを飲むと、自転車で空を飛べる、なんて。できるはずがないし、どうしてそんな話を信じるんだ?大体、お月様をどうやって取ってくるのさ。サイダーに溶かしちまったら、月はなくなるじゃないか。なんで、俺に頼むんだよ?え?」
「……だって、オマエが今、自転車で宙に浮いているから」
「……だって、オマエが今、自転車で宙に浮いているから」
2002年6月4日火曜日
どうして彼は喫煙家になったか?
彼がタバコを吸うのを見て、誰もが驚愕した。
彼の視界に灰皿が入っているだけで周囲の人は怯えた。
大体、彼がそこまでタバコを嫌っている訳を誰一人知らなかった。
その彼が、タバコを手に、紫煙を、吐いている。
一人の男が、なるべくさりげなく、なるべく明るく尋ねた。
「やあ、珍しいじゃないか。どういう心境の変化なんだ?」
「月と仲良くなりたかったんだ」
彼の視界に灰皿が入っているだけで周囲の人は怯えた。
大体、彼がそこまでタバコを嫌っている訳を誰一人知らなかった。
その彼が、タバコを手に、紫煙を、吐いている。
一人の男が、なるべくさりげなく、なるべく明るく尋ねた。
「やあ、珍しいじゃないか。どういう心境の変化なんだ?」
「月と仲良くなりたかったんだ」
2002年6月3日月曜日
はたしてビールびんの中に箒星がはいっていたか?
「古い物置にあったんだ。ビンといっしょにメモがあった。」
<この壜に箒星を封じたり。開封厳禁。火気厳禁。水気厳禁>
友人の持ってきた古びたビンは曇っていて中を透かしてみることはできなかった。
「なぜ、この中にホーキ星が入っているんだ?」
「どうやって入れたんだ?」
「本当に入っているのか?」
散々二人で悩んだ末、まず水で絞った布で埃だらけのびんを拭いてみることにした。
「しまった!水気厳禁ってこういうことだったのか!」
ビンはショワショワと解けながら、飛んでいった。
<この壜に箒星を封じたり。開封厳禁。火気厳禁。水気厳禁>
友人の持ってきた古びたビンは曇っていて中を透かしてみることはできなかった。
「なぜ、この中にホーキ星が入っているんだ?」
「どうやって入れたんだ?」
「本当に入っているのか?」
散々二人で悩んだ末、まず水で絞った布で埃だらけのびんを拭いてみることにした。
「しまった!水気厳禁ってこういうことだったのか!」
ビンはショワショワと解けながら、飛んでいった。
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