2025年10月18日土曜日

暮らしの140字小説41

十月某日、晴。早朝、散歩をしているとバスの車庫から大欠伸が聞こえた。人間のいる気配はない。バスも欠伸をするのだなと感心しているとこちらも大きな欠伸が出た。バスは欠伸を聞かれたことを恥じたのか小さな警笛を数回鳴らして合図してきた。こんなに小さな音で警笛を鳴らせるのかとまた感心した。