2025年10月6日月曜日

暮らしの140字小説39

十月某日、曇。奇妙に蒸し暑い日が続いている。以前から疑っていた場所に行くことにした。宇宙から落ちてきたような建造物のある公園へ。予想に違わず宇宙の落とし物が水蒸気の発生源であった。熱い霧を噴き出す幾何学的な建造物よ、再び宇宙へ飛び立つのか、地球地下へと沈むのか。除湿機を捧げたい。