2025年6月24日火曜日

暮らしの140字小説22

六月某日、曇りのち雨。見て見ぬふりをしていた通気口のフィルターを掃除する。勢いに乗って、家中の空調設備の掃除を行う。埃を一掃したかに思えたが、夜になって洗濯機の塵を取り除くのを忘れていたことに気が付いた。乾いて固まった埃や繊維の塊を凝視する。昨日着た服の痕跡を見つけて、満足する。