2025年6月11日水曜日

暮らしの140字小説19

 六月某日、曇。早くも蒸し暑い。暑くなると洋服掛けには白いTシャツがずらりと並ぶ。同じものではない。袖なし、半袖、五分袖、七分袖と取り揃え、それらをその日の日差しや気温・湿度によって選び取るのである。去年買ったものはもうよれよれだが、昨夏の猛暑を共に乗り越えた仲である。着心地はよい。