2025年6月18日水曜日

暮らしの140字小説21

六月某日、快晴。枇杷を踏んづけた。近くに大きな枇杷の木がある。毎年、実を付けるが食用ではないので果肉は少ない。だが踏むとちょっとギョッとするような感触があって、咄嗟に「ごめんなさい!」と言ってしまう。去年も言った。一昨年も言った気がする。そんなこんなで、何年も枇杷を食べていない。