2025年5月4日日曜日

暮らしの140字小説9

五月某日、晴。たまに寝床の場所を変えてみる。布団の中から見る景色と聞こえる音が変わると、ちょっとだけ楽しい。ここはいつもの寝床より冷蔵庫の音が少し大きく感じる。それでもいつもの家の、いつもの布団だ。寝付きが悪くなることもなく、だが少し奇妙な夢を見て、いつもより三十分早く目覚めた。(140字)