超短編
どうしても封筒からはみ出すと言って聞かない一筆箋に、いっそ溢れんばかりの祝福の言葉を綴ってもらいたい。(51字)
眠れぬ夜の思考をタイピングするドワーフを雇い、明け方に出来上がった文書で朝から焚火をしたい。(46字)
「暁の黄昏」という名の酒が美味だと聞いたので、あっかんべーをしてから飲みたい。
すべての屋根がドーム型だという町に行って、滑り心地のよい屋根を探したい。(36字)
硝子製のヘルメットを被って、ヒヤヒヤしながら散歩したい。(28字)