胡桃がクリスマスにくれたのは、熊のぬいぐるみと孔雀色の口紅だった。
口紅をつけて、くるんとでんぐり返しを繰り返すと、隈無くくしゃみが出た。
「く」#a0000f
2008年9月30日火曜日
2008年9月28日日曜日
2008年9月26日金曜日
解剖学的嗅ぎ煙草入れ
煙草入れが煙草の解剖をすっかり終えるのに、五分とかからない。その頃には煙草を鼻に入れたって何の味も香りもしないはずなのだが、三郎さんは実に満足そうに嗅いでいる。煙草入れはそれが不思議で仕方ないのだけれど、三郎さんは煙草入れには入れないので、煙草入れは三郎さんを解剖できずにいる。
2008年9月25日木曜日
2008年9月24日水曜日
2008年9月22日月曜日
お #000000
惜しみなく音楽を送り続ける。
大きすぎるオルガンがオギュスタ・オルメスをオートマチックで演奏する。
オランウータンがお馴染みの音頭でお尻を振っている。
遅かれ早かれオルゴールにも汚染が及び、踊り始めるだろう、とお月さまのお告げがあった。
思わず雄叫びを上げたオランウータンは、己の大声に驚いて、落ち込んでいる。
「お」#000000
大きすぎるオルガンがオギュスタ・オルメスをオートマチックで演奏する。
オランウータンがお馴染みの音頭でお尻を振っている。
遅かれ早かれオルゴールにも汚染が及び、踊り始めるだろう、とお月さまのお告げがあった。
思わず雄叫びを上げたオランウータンは、己の大声に驚いて、落ち込んでいる。
「お」#000000
2008年9月19日金曜日
ジャングルの夜
アスファルトを突き破って、翡翠葛が伸びる。電信柱に、街灯に、信号に巻きつくと途端に花を咲かせた。月明かりに妖しく翡翠色が輝く。
続いてセクロピアが伸びると、あっという間に蟻の大群が押し寄せる。
くたびれたビジネスマンがのそのそと這い出してくる。蟻に集られるのも厭わず、セクロピアの葉を食みながら、つかの間の睡眠を貪る。
続いてセクロピアが伸びると、あっという間に蟻の大群が押し寄せる。
くたびれたビジネスマンがのそのそと這い出してくる。蟻に集られるのも厭わず、セクロピアの葉を食みながら、つかの間の睡眠を貪る。
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