今日は荷物がよく届く日だ。
ビールと米とハガキ。それからこちらから本を送った。
アイスティーを飲んで一息ついたら、また宅配便が届いた。
よく酒が染み込んだケーキ。
甘くて、少し酔っ払った。
老人が書き残した古代の仮名は、「ワ」と「リ」と「イ」だった。
何を謝っているのだろうか、と考えながらの帰り道、四人の知らぬ人に「スミマセン」だの「失礼しました」だの謝られて、
益々持って意味がわからない。あまり謝られてばかりいるのも不安になるものだ。
おもわず「ただいま」というところを「ごめんなさい」と言ってしまった。
十五年ぶりに交換した古いラグマットは空飛ぶ絨毯だったらしい。
切り刻んで処分しようとカッターを持ってきた途端、飛んで逃げてしまった。
あんなに汚いままで大丈夫だろうか。掃除機くらい掛けてやればよかった。