2004年4月6日火曜日

じゃ

じゃんけんで負けたオレは邪魔者だからジャングルに行くよ。
蛇の目の傘さしてジャックナイフ持ってジャンパー着てジャガイモ背負ってジャンボジェットに乗ってさ。
じゃあね。

2004年4月5日月曜日

象に乗ったゾンビがぞくぞくとやってきた。
ゾンビがぞろりと勢ぞろい。
ゾンビ達は象の上でもぞもぞしている。
懐から雑巾を出したゾンビ達は、冷蔵庫に保存してある秘蔵の蔵書に雑巾をぞんざいに掛け始めた。
なぜゾンビが象に乗って蔵書の雑巾掛けをするのかは謎である。

2004年4月4日日曜日

ぜえぜえ息を切らせ税務署に全員集合。
これは全市民の絶対の義務である。
絶妙の量の贅肉を納める。
絶命することがあってはならないから全部の贅肉を納める事は是が非でも禁止されている。
あなたも是非、贅肉税を納税しよう。絶筆

2004年4月3日土曜日

図鑑に載せたいずいぶん杜撰なこの恋心。
図体のでかいあなたにずるずると骨の髄まで吸い取られ、心はずたずた、頭に頭巾。
お礼に、ずるむけして頭陀袋に入れてずっと持ち運んであげる。
ずっこけるくらいにずうずうしい二人。

2004年4月2日金曜日

じわじわと迫ってきたなぁ。さあ時間だ。じりじりしても仕方がない。慈悲?そんなもんないよ。自業自得だ。着いたぜ、ジジイ、ここが地獄だ。

2004年4月1日木曜日

引き算

これで最後のひとり/恋をするたび/ページをめくると
[ケガレが]
[指先で操る]
[止められない]
[心臓を貫き]
[物語の終わり]
[やがて快感となり]
[増えるけれど]
[痛みは]
あなたが消えた。


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500文字の心臓 第36回タイトル競作投稿作

座敷の座布団にザリガ二が座しているざます。
ざっと三千匹いるざます。
ざわざわと騒がしいざますね。
ざんぎり頭になったあなたは、この座敷に通されるざます。
ここは懺悔の座敷ざます。
あなたの犯した残酷な殺人沙汰をざくざく白状するざます。
罪悪に気付いてさめざめと泣いても駄目ざます。
あなたは斬罪ざます。ザマミロ