2025年12月31日水曜日

暮らしの140字小説55

十二月某日、晴。晒に鋏を入れる。新年から台所の手拭きとして使うのだ。長く売れ残っていたらしく袋には埃が積もっていた。中は綺麗なままだ、と買って帰った。晒は真っ白だが、やはり相当に年月を経ていたようで、時々飛び上がろうとする。「一反木綿の赤子め」と宥めながら、容赦なく手拭いに切る。