2025年12月18日木曜日

暮らしの140字小説52

十二月某日、晴。むかご飯を炊く。この家の周りでは見当たらないのだが、鳥が気を利かせて集めてくれたようだ。ベランダに散乱したむかごを見たときには何事かと思ったが。拾い集めたむかごを洗い、米と土鍋へ。塩も少し。土鍋の蓋がガタガタ騒ぎ出す。いつもよりうるさい。むかご入りが楽しいらしい。