2025年11月21日金曜日

暮らしの140字小説47

十一月某日、晴。敷布団を買い替えた。寝返りするたび腰が痛む煎餅布団ともおさらばだ。新素材の敷布団は踏まれるのを嫌がる。「ぎゅむ」と鳴いて抗議する。寝ていればおとなしい。しかし狭小な寝室で布団を踏まずに寝起きすることはできない。「ぎゅむ」には「おやすみ」と「おはよう」で返事している。