2025年11月11日火曜日

暮らしの140字小説45

十一月某日、晴。近所にピンク色の老ビートルがいて、独りで機嫌よく走りに出掛けるのを見掛ける。昔、同色のビートルのミニカーを持っていた。やはり独りで走りに出るのが好きで、家の中の思いも寄らぬところから飛び出してきて、驚かされたことを思い出す。ピンクのビートルはお調子者のようである。