超短編
決断を迫られると脳裏にシーソーが浮かぶ。私はシーソーに座り、向かいに誰か来るのを待っている。ガトーショコラかモンブランで迷っている今も。「ショートケーキ」また心にもないことを言ってしまった。砂場とシーソーだけの小さな公園、私の原風景。家族の誰に聞いてもそんな公園はなかったという。