2014年3月18日火曜日

三月十八日 フローズンヨーグルト

「十二歳? 歳男か」


ウサギが十二歳になったという。まだほんの子供ではないか、こんなにふてぶてしいのに。


「どうしてウサギの癖に、卯年に生まれなかったんだ?」と問い詰める。


ウサギは「知ったこっちゃない」と、すねてしまった。


「フローズンヨーグルトを分けてやろうと思ったのに」と呟いた声は、春一番にかき消された。