2014年3月13日木曜日

奇行師と飛行師22

森の木は伸びる。駱駝の瘤姫が背伸びする。手を伸ばすが奇行師には届かない。
森の木はもっと伸びる。鯨怪人がジャンプする。奇行師は小さくなる。
森の木はぐんぐん伸びる。飛行師が力の限り上昇する。大声で奇行師に呼びかける。
「どこまで行くんだ? 奇人の旅はどうするんだ?」
「愉快だ愉快だ、実に愉快だ。ひゃっふヘイ!」 とうとう奇行師の声は聞こえなくなった。
飛行師が地上に戻ると、駱駝の人形と、鯨のおもちゃと、カタツムリと、蟻地獄とマッシュルームが転がっていた。
「イテ」飛行師の頭に赤いハイヒールが落ちてきた。
飛べない飛行師はただの人だ。赤いハイヒールを握りしめ、もういちど奇行師を追いかけようと飛び上がろうとしたが、できなかった。


駱駝と鯨とカタツムリと蟻地獄とマッシュルームをポケットに入れて、さてどうやって帰ろうか。空を見上げて思案してい
る。

(完)



なんか唐突に終わらせてしまいました。


もっとヘンテコリンな話にしたかったけれど、はっちゃけるのって難しいです。


 


さて、このブログ、というか超短編書きを始めてもうすぐ12年目になります。2002年の3月に始めました。干支が一周してしまいました。


ここらで初心にかえって、「一千一秒物語」タイトル6回目、と思いましたがちょっとエネルギー不足なので、


「寐語録2」でもやります。2007年にやってその後、2009年にちょこっと思いついたときに書いてたようです。


実際の出来事をキッカケに書きますが、まあ、9割が出鱈目という感じで、ウサギも出そうかな。2円切手だし。


 


ここのところ生活が微妙に不規則で、ひとりでもごはんをちゃんと食べる、というのが目標です。