2012年2月3日金曜日

みんな溺れ死ぬ狐猿

もれなく溺死するという動物がいるそうだ。狐猿という。


彼らは、雲から生まれる。雲は、夥しい数の狐猿を生み落とす。ココアの滝が、年に一度だけ現れるのとほぼ同時に。


雲からボタボタと生まれた狐猿は、ほろ苦く甘い香りを頼りに大地を埋め尽くしての大移動をし、そのままココアの滝へ雪崩込む。


 


ココアは、熱い。


だから本当は溺死ではなくて、火傷死かもしれない。



いやー、レミングのことを「狐猿」とした昭和五年に驚きました。


(一連のタイトルは『鳥獣蟲魚の生態』加宮貴一という本から借りています。)


今「狐猿」と言われたらマダガスカルを思い出しますが、本を読んだら「北ノールウェーの山嶽地方」と出てきたものだから、「?」となりました。


「キツネザル」「レミング」のどちらのイメージで書いてよいのか、わからなくなり、困りました。


まあ、どんな動物でも、すごくフィクションで書いているのですけれど。