超短編
五月某日、晴。真新しい鉛筆を削る。新品の鉛筆を削る機会は滅多にない。小さなアルミの鉛筆削り器で削る。削り屑が細かい。しばらく削るうちに波打った削り屑らしい削り屑になる。やっと黒い粉も出てきた。キリリと尖った鉛筆にアルミのキャップを被せてペンケースに仕舞う。まだ少し長くて窮屈そう。