2013年2月3日日曜日

私の祖母は、豆まきで怪我した鬼たちを家に上げて手当する人だった。


鬼は子供の私よりもだいぶ小柄で、豆が当たった所が痛いと言って、めそめそ泣いている。


ほとんどの人の目には見えないのに、こんなに小さいのに、どうして人々が適当に蒔いた豆に当ってしまうのだろう。


不満のような疑問のようなことを言うと、祖母は、「鬼だからねえ……」とニコニコしながら、鬼たちを赤ん坊のように抱いて撫でる。


祖母が他界してからは、私が鬼の手当をしている。消毒液と、絆創膏をたくさん用意して。


早速、鬼の泣きべそが聞こえてきた。