2005年11月5日土曜日

操り人間と発条ネコその18

発条ネコは町中を歩き回っていた。
操り人間を知らんかね? と聞いて回った。
操り人間は発条ネコのすぐ後ろにいると誰もがすぐに気がついたが誰もそれを言わなかった。
その代わり、人々は発条ネコにたいやきを与えた。
ピンクや紫や青いあんこの入ったたいやきをたらふく食べてキンキュウジタイはうんざりした。
潮時だと思った。明日この町を出よう。操り人間のことは忘れて。
安田はピンクのあんこのたいやきを30個買った。