2005年11月22日火曜日

濡れて

朝から降り出した雨は、地面を濡らすことができないでいる。
いくら勢いよく叩きつけても、どんなに時間をかけても
アスファルトも、庭も、傘も、濡れることはなかった。
アスファルトに落ちた雨粒は、音もなく消え
庭に落ちた雨粒は、染み込む前に乾き
傘に落ちた雨粒は、弾けて消滅。
一体何が雨を拒んでいるのだろう。
今日の雨はこんなにも優しいのに。
僕は息を潜めて窓から覗くことしかできない。