2005年7月12日火曜日

インキシボサウルスと、時計

インキシボサウルスは、時計がお気に入りで時刻を触れて回っている。
甲高く掠れた「午前七時ちょうどです」という声は人々を閉口させたが、いつの間にか、すっかり頼りにされている。
インキシボサウルスに、狂いはないのだ。
彼を探す時には、尾にぶら下げた時計より、前歯が目印になるだろう。

《Incisivosaurus 白亜紀前期 全長1メートル》