2005年7月24日日曜日

ステゴサウルスと、画学生

お洒落なステゴサウルスは考えた。
「もっともっと素敵になるには、どうしたらよいでしょう?」
ステゴサウルスは、いいことを思いついた。
まもなく、ペンキと筆を持った若者たちがステゴサウルスの背中にあがった。
自慢の装甲板に、絵を描いてもらうのだ。
若者たちは、思わぬキャンバスを得て喜んだ。
自分の作品が街を歩くのだ、張り切らずにはいられない。
なんだかくすぐったかったけれど、世界一素敵になったステゴサウルスは、今日も街を練り歩く。

《Stegosaurus ジュラ紀後期 全長9メートル》