2005年7月26日火曜日

ティラノサウルスに、集う

たいていの空き地には、ティラノサウルスの頭骨が転がっていて、ネコの昼寝場所になっている。
夕暮れの子供たちはティラノサウルスの頭に腰掛け、秘密を打ち明け合う。
木の枝にもしばしば、ティラノサウルスの頭骨がぶら下がっている。
鋭い歯の生えた口の中や、睨みを効かせた目玉のあとに鳥や小動物が住んでいる。
暴君は穏やかな死後を送っている。

≪Tyrannosaurus 全長14メートル 白亜紀後期≫