2004年3月7日日曜日

サクランボ

子供の頃から少しずつ小銭を入れていた貯金箱が重くなったので開けると、
中身はすべてサクランボのタネだった。
かなり危険な賭けではあったが、銀行に持っていくことにした。
窓口でそれを出すと若い行員は小さく「アッ」と声をあげ
「少々お待ちください」と奥へ行ってしまった。
まもなく偉そうなおじさんが現れ「どうぞどうぞ」と小部屋へ通された。
事情を話すとおじさんは深く何度もうなずいた。
サクランボのタネの値打ちを知りたければ試してみるといい。
但し小銭がサクランボのタネに変わるには64の条件が揃わなければならない。