2003年11月14日金曜日

ゴキブリの始末のこと

また寝てしまった羅文と四文をポケットに突っ込むと掃部くんはションヴォリ氏に言った。
「らもんとしもん、ごきぶりたくさんとたたかったって!」
「そりゃ大変。モンドくんがくる前に始末しよう」
ションヴォリ氏は食料の入った箱をどっこらしょと動かした。
「わーい。たくさん」
ゴキブリの死体が山のようになっているのを見て掃部くんははしゃいだ。
さっそく掃部くんは手際よくホウキで死体を集め、床を拭いた。
キッチンの床はピカピカになった。
掃部くんが床を磨いている間ションヴォリ氏はゴキブリの死体の数を数えていた。
「128・129・130」
「れおなるど、だめ。あんちゃんきちゃうよ」
「そうだった。これは庭で燃やしてしまおう」