2003年1月29日水曜日

星の上を歩いた話

霰が積もった。
ラジオでも霰の話題でもちきりで、喜ぶ子供や
作物が傷み頭を抱える人の声が繰り返し流れた。
私は軋む霰を踏みしめ『スターダスト』に向かった。
雪見酒ならぬ霰見酒はなかなか飲めるものではない。
すると同じく『スターダスト』に行く途中のお月さまと一緒になった。
「いやーすごいですね。こんなに霰が積もるものとは思いませんでした」
と私が言うとお月さまは怪訝な顔をした。
「アラレ?違いますよ。これは星です」
「え!」
今夜は霰見酒もとい星見酒か。
それもいいな。すごくよいな。
軋む星を踏みしめた。