2002年11月28日木曜日

THE MOONMAN

少年は月を眺めるのが大好きだった。
彼の部屋の小さな窓から月が去るのをひとしきり惜しんでから、ようやく少年はベッドに向かうのだった。
ある晩、月から一本のロープが垂れているのに気が付いた。
するとそのロープを伝って男が下りてくるのが見えた。
それは一瞬の事だったけれども、彼は疑いは微塵も持たなかった。
「あのおじさんはどこに行くのだろう。ぼくに会いにきてくれないかな」
坊や、月のおじさんはこれからお酒を飲みにいくんですよ。
坊やに「目撃」されたことを肴にね!