2002年7月23日火曜日

桜の木の下で

もう10年ほど続けているだろうか。
天気のよい日には、この桜の木の下でコーヒーを飲む。
ここはほとんど人が通らない小さな道だが、なぜかベンチが置いてある。
いつも、桜に話し掛けながら、ゆっくりとコーヒーを飲む。
「きのうの台風は堪えただろう?どこか痛くないか?」
「今年もきれいな花をありがとう。あと何回、見られるかねえ……」
最近は、桜も話をしてくれるようになって、ついつい日暮れ近くまで居ついてしまう。

「おじいちゃん!またここにいた!なんでコーヒーカップ持って出るのかなぁ……?さ、早く帰ろう」