2018年8月26日日曜日

涙製物語

しょっぱなから泣かされる話だ。
本を読んでも映画を見ても高校野球をラジオで聞いても泣いてしまうほど涙腺のゆるい私だ。
そんな私でも冒頭三行でだらだら涙を流すのはどうかしている。
もっとどうかしているのは、涙を拭うと本の文字が読めないということだ。
眼が変調を来たしたのかと、傍らの新聞を見てみたが、大丈夫そうだ。やはりこの物語はどうかしている。
仕方なく、そして、思う存分、涙と鼻水をボタボタと頁に落とすとしよう。