2013年12月17日火曜日

奇行師と飛行師13

「なんだ、鯨怪人は砂漠でも泳げるのか」


と、蝸牛男ががっかりしたように言う。


「砂漠を泳ぐ鯨怪人、実に奇っ怪でよろしい」


と、奇行師は頷いた。


「ところで瘤姫って美人なのかしら?」


と、飛行師は速度を上げて、鯨怪人を追いかけた。


近付くと、巨体をさらに大きくした鯨怪人が、巨大な駱駝の瘤姫の周りを嬉しそうに泳いでいた。


時折、砂を吹き上げて喜びを表現している。


「皆、久方ぶりのランデヴーを邪魔しないでくれ」


「あら、鯨怪人そんなこと言わずにお友達を紹介して」