2012年11月2日金曜日

夢 第十五夜

その公衆便所が「有料」であることも、「時間制」であることも、放尿を始めてから気がついたのだった。

つまりは従量課金制で、長時間居れば居るほど料金が高くなるらしい。

私は、適温の風呂に浸かっているような心地のよい便所の個室で、かつてないほど長い時間、小水を垂れ流している。

止む気配はない。財布には僅かな小銭しか入っていなかったはずだが、今更確かめても無駄だろう。