2012年3月3日土曜日

海鳥の巣

小さな島で一人で暮らしていたカースバードは、孤独で、歳を取り、身体も弱っていた。
ある嵐の晩、一組の海鳥の夫婦が、カースバードの島にやってきた。
彼らは巣を作る岩場を探していたが、なかなか条件の合う地を見つけられずにいたのだ。
「この島で、子供を作りたいのです」と海鳥はカースバードに伝えた。
海鳥は巣を作り、たくさんの卵を産むと、一つだけカースバードに与えた。
カースバードはその卵で元気を取り戻した。
カースバードは鳥たちに天気を教え、海風と大きな鳥たちと、密猟者から卵を守った。
そして、たくさんのヒナが生まれた。ヒナはカースバードが見守る中、巣立ち、季節がめぐるとまた戻ってきた。
「この島で、子供を作りたいのです」と海鳥はカースバードに伝える。
そして、巣を作り、卵を一つだけ、カースバードに与えた。
海鳥を見守りながら、カースバードはもっと歳を取った。
いくら海鳥の卵が滋養に満ちているとは言っても、カースバードはもう本当に年寄りだったから、少し元気になって、もっと老いていった。
そして、カースバードは「この島の海鳥の巣を守るについてのあれやこれや15条」を書き残して、死んだ。


ファーン諸島の聖カスバートをもじった。