2011年11月7日月曜日

川獺の水泳練習

川獺にもたまには怠け者がいる。この川獺親子の母がそうだ。


母は、泳げるのだが、泳ぐ気がない。


「どうせ先祖は陸上に暮らしていたのよ」と言って、なかなか獲物を獲りに行こうとはしないのだ。


そして、そんな親に育てられた子らは、当然泳げない。


しかし、この子は泳ぎを覚えたかった。そこで子らは、決意した。


泳ぎの上手い家庭に、練習に通うことにしたのだ。もちろん母川獺には内緒である。


子川獺は、つらい練習にも耐え、ようやく泳げるようになった。練習を始めたのが幾分遅かったから、苦労をした。そして、ついには獲物を捕えることもうまくできるようになった。


もっと大変だったのは、教師役の川獺である。


川獺は子を一匹づつ背中に乗せて水に馴らしてやる。毎日八匹もの子川獺に水泳練習をさせていたのだ。


ずいぶん肩が凝るな、と思っていたが、生憎、川獺は数を数えるのが苦手だから、肩こりの理由がいまいちわからない。