2009年8月17日月曜日

夢 第三夜

部屋の床一杯に散乱した貝殻とビー玉を分類している。
家中の籠や笊を使って、巻貝、二枚貝、タカラ貝、青いビー玉、赤いビー玉、緑のビー玉……と選り分ける。
貝殻もビー玉も、割れているものが相当ある。割れているのは選り分けない。なかなか床の貝殻とビー玉は減らない。けれども飽きることも焦ることもなく、私はひとつづつ拾っては検分し、籠に入れていく。ただ、籠や笊が足らないので少し困っている。もうこれ以上入れ物になりそうなものは家にない。
部屋の片隅で、年若い男が私の様子を眺めている。膝を抱えて蹲り、無表情でこちらを見ている。

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