2005年1月12日水曜日

塀から落ちるな

東の島生まれの人、ミスターダンペイ・ハンムラは
大のタマゴ好きで、タマゴを殻ごと食べていたそうだ。
唇や口の中に殻のカケラが刺さり、血が流れるのも構わずニヤニヤと笑いながら大きな音をたてて食べるその姿に人々は畏敬の眼差しを向けた。
また人々は、ミスターハンムラの故郷では、みな血を流してタマゴを食すものと信じて疑わず
「日出づる地には鶏卵を携帯するべからず」
ということわざが生まれた。
半村団平こそ、我が国の養鶏の祖にして最大の変人である。