2003年7月30日水曜日

どうして酔いより覚めたか

また小父さんがココアで酔っ払った。小父さんはフラリと外へ出ていき、コウモリが後を追った。
「ココアのいたずらにひっかかるなんて、だらしがないねぇ」
{さようなことは言いなさんな}
フクロウが笑った。
ぼくはほかほかしてくるのを感じながらまくしたてる。
「らって、おじしゃんなんらから、おしゃけでよっぱらうのがほんとうれしょ」
{ほら、口がまわってない}

すっかり酔いが覚めて戻ってきた小父さんはぼくを見て大笑いした。
でもぼくは小父さんのように数十分では覚めなくて
はちみつ入りホットワインを飲まされた。