超短編
六角の小箱を開けると小さな紅白玉が詰まっている。宙に投げると、パカっと二つに割れた。なにやらおめでたい。なかなか落ちてこないので、どうなるだろうと上を向いて眺めていたら、突如、急降下。私の口の中に落っこちてきた。たちまち蕩ける。ほのかに甘い。(125字)