2014年2月25日火曜日

奇行師と飛行師20

蝸牛男は「ギャー」と叫びそうになって既の所で息を呑んだ。


「まあまあ、そんなに驚くでない、蝸牛男。蟻地獄のじいさんがそろそろ奇人一行を連れてくるから、待っていなさい」


白髪の茸頭をふんわりさせると、キラキラと胞子が飛び出した。思わず後退る蝸牛男。


「いんや、これは胞子じゃないよ、蝸牛男。キラキララメパウダーだ。だいぶ規格外だけれども、やっぱり人間だし」とウインクする。


そういえば、蝸牛男はすっかりたまげてしまって声が出ていないのだが、茸仙人は蝸牛男の思うことに答えている。


「だってほら、仙人だし」


「おーい、蝸牛男!!」と鯨怪人の声が聞こえてきた。