2012年5月22日火曜日

夢 第十三夜

二人の女が喧嘩をしている。


彼女たちは、とても理にかなった理由で喧嘩をしているらしいのだが、私にわからない言語で喧嘩をしている。


二人はそれぞれ、同じ作者の、違う小説の本を、大事そうに抱えている。


二人は、今度は私に分かる言葉で、どれだけその小説が素晴らしいかを語り、そしてまた私にはわからない言語で言い争い、涙を流し、そして雨の中を傘も差さずに出ていった。