2005年4月14日木曜日

キスした人

「あ!流星が来るぞ」
月が言い終わらないうちに流星は少女の目の前に現れた。
流星は少女を恨んでいるはずである。少女は流星を梅の種で退治した。少女は月と流星の格闘を強引に止めた。月は緊張する。
流星は少女の前に立ちはだかって動かない。少女もキョトンとしている。
「おい」
月の声も聞かない。
流星は流星とは思えないゆっくりとした仕草で、少女の額にキスをし、次の瞬間には去っていた。
「キナリ?」
「おでこ、あったかい」
月には信じられない。月は素早く冷たく痛い流星しか知らない。