2003年10月10日金曜日

水晶産出の瞬間

友人のヒカリは毎日のようにアクセサリーをかえるので内心「ちゃらちゃらしちゃって」と思っていた。
そのわりに服は地味なのも不思議だった。
「ちょっと来いよ」
ヒカリは苦笑いのような顔でお腹を触りながら席をたった。
トイレの個室に拉致られた。やたら鼓動が早い。
ヒカリはシャツを捲り上げるとささやいた。
「よく見とけ、ヘソ」
ヒカリのへそはゆっくりと出ベソになり
ポロリとまんまるの透明な物がでてきた。
「今日は水晶か。やるよ、これ」
ぼくが水晶をおそるおそるつまむと
「汚くねぇし」
と笑われた。