2003年4月16日水曜日

AM11:00

「うわっ!」
私はブレーキを踏み、息をついた。
渋滞の時でなくてよかった…・・・。
ここは都内の環状線。
先頭で信号待ちになった私は、カーラジオに耳を傾けながら赤信号を睨んでいた。
十時台最後のニュースが終わり、十一時の時報…
ピ・ピ・ピ・ポーン
それとぴったり同時に信号は青になった。
私はほとんど反射的にアクセルを強く踏み、車は急発進…・・・というわけだ。
私はもう一度呼吸を整えしっかりと前を見て驚いた。
今度こそ急ブレーキをかける番だった。

浮世絵でしか知らない、江戸の町が今ここにあるのだ。